2010.05.11-17
オーストラリア・アラクンのバラマンディ(酒井零子)
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前回のオーストラリア釣行から約5年。
再訪を誓ったこの地を訪れる機会がまたやってきた。
今回は5年前のウェイパから南に100kmほど下った「アラクン」。
アボリジニ居住区に指定された場所で、ウェイパと同じくアルミニウムの原料であるボーキサイトの赤い大地に覆われている。
近所の川で、事前に買ったタックルをテストしたりと、準備段階からもう楽しい!
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ケアンズ空港から、国内線でアラクンを目指す。
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2時間ほどのフライトでアラクンに到着。
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今回のメンバーは、オーストラリア釣行の経験豊富な阿部さん、釣り仲間の鈴木さん、大橋さん、
チームマングローブスタジオとして?岡田と私の計5名。
ケアンズでガイドをしている
青柳重人さん
(ソルトワールド誌などでご覧になったことがある方も多いだろう)とテリー・ホールマン氏もガイドとして同行して頂いた。
お二人ともガイド経験豊富で、心強い。
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初の船中泊!母船の
「ピクー(Pikkuw)」号。
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到着するとすぐに準備してさっそく出発!
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おなじみのマングローブな風景が広がり、期待が高まる。
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ファーストヒットは岡田のマングローブジャック。
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アラクン初バラマンディ!
かわいいサイズですが、やはり嬉しい。
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バラマンディ初挑戦の岡田も
ほどなく人生初バラマンディをGET!
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この釣りに欠かせないタイトなキャストもお手の物といったところであった。
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右は我々の日程で「ピクー」の船長を務める、イアン・コンボイさん。
彼に当たった日は彼の「シークレットポイント」に連れて行ってもらえた。
そしていったいどうやっているのか、マングローブに引っかかったルアーを、ポイントを潰さず魔法のように外してくれるのだ。
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その後も着々と数を増やしていく岡田
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この日はあまりよろしくない状況だったようで、イアンも「よくない」を連発。
それでも十分楽しかった我々だが、帰り際に母船からほど近い河口で「イマイチだったし、ちょっと投げてから帰る?」と言われ(たぶん)、もちろん承諾。
これが大正解!
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しばらくすると魚が周って来たらしく、ラッシュが始まった!
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「トップはあまり使わないだろう」と2個だけ持ってきたマヒペンがこんなに活躍するとは、思ってもみなかった。
1キャストで何度もチェイスがあり、楽しくて仕方がない。
←「クイーンフィッシュ」がとめどもなく釣れる。
→ついには「ゴールデントレバリー」も周ってきた。
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イアンもマヒペンをいたく気に入ったらしく、何かといえば「ピンクのペンシルは?」と言うように。
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翌日は皆でサンドバーへ。
河口の中州の岬の部分で、おかっぱりが楽しめるという。
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本日もマヒペン炸裂!
流れのある深いほうでは、「ブルーサーモン」とクイーンフィッシュが一投一匹ペースで釣れる。
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サーモンというか・・・見ればみるほどボラにそっくりな顔のブルーサーモン。
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大橋さんは「ボラ(ブルーサーモン)天国」を満喫
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浅いほうに投げると、バラマンディが釣れてくる。
こちらもマヒペンで。
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ガイドのテリー。
日本語も少し、わかってくれる。
とても陽気な人柄で、彼の周りでは笑いが絶えない。
サンドバーでさんざん楽しんだ後、川へポイントを探しに出たのだが・・・
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この日も状況は芳しくない。
サンドバーに戻って一休み。
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ふと見ると、阿部さんはフライでチャレンジしていた。
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程なくヒット! |
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クイーンフィッシュでした。
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気持ちを切り替え、再びポイントを探しに出た。すると・・・
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鈴木さんがグッドサイズのクイーンフィッシュを!
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この後またマヒペンでバラマンディを何本か追加し、この日は終了。
帰り道に少しばかり運転させてもらい、船長気分を味わう。
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翌日は川メインでいくことに。
まずはリリーパッドへ。
ここでは、かなり良いサイズの実績があるというので、期待は高まる。
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しかし、我々には何も起こらず
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すぐ後に入った鈴木さんに、今釣行最大魚をもたらすとも知らず、移動。
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鈴木さんの91cm!→
最初はボートのすぐそばまでルアーを追ってきてしまい、ミスバイト。
「あ〜今のはデカかった、もうだめかな」ともう一度キャストすると、みごとヒット!
他の釣りでもそうなのだが、鈴木さんはビックフィッシュゲッターなのだ。
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うらやましい〜
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その頃我々は、別の良いポイントに入っていた!
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水中に沈んだ木についていた魚。
枝に巻かれないよう、何とか誘導し・・・
やっと満足いくサイズを手にすることができた!
ひさしぶりの「手が震える」一尾。
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大満足で船に戻ると「マッドクラブ」が獲れたという。
出発前に阿部さんが「すごくおいしい」と教えてくれていたので、楽しみにしていたカニだ!
→コックを務めてくれたクリントンさん。
彼もオフの時には釣りを楽しんでいるそうだ。
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マッドクラブ。 柔らかくジューシーで旨みがあり、もちろんおいしかった
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翌日は青柳さんに、マンツーマンでガイドしてもらえることに。
←仁王立ちの操船が、たくましい感じ
丁寧に説明してくれる、とてもまじめな方だった。
当然日本語なので、ありがたい。
オーストラリアのバラマンディ釣行に興味をもたれた方は
青柳さんの会社のサイト(日本語)から
どうぞお問い合わせを。
ブラックバスや、ボートシーバスの穴打ちがお好きな方は、ハマること請け合いだ。
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ところが、この日は絶不調。
バラしてばかりで、どうしてもバラマンディが獲れないのだ。
もちろん他の方々は、バンバン釣っていた!
阿部さん達のボートは上流で数を伸ばし、岡田達はサンドバーにいた3倍の大きさのブルーサーモンにも遭遇し、盛り上がったそうだ。
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アーチャーフィッシュ(鉄砲魚)。
ルアーで釣れるとは知らなかった。
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おやつで一息。 左はフルーツサラダ=フルーツミックスの缶詰。
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「アタリがありません」「そうですか?」
一緒に投げていると「いましたよ」
・・・ヘタだということを思い知らされる。
次はもっとがんばります
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いよいよ最終日。
この日は帰りの国内線に乗らなければならず、半日しか時間がない。
昨日の釣果をとりかえすべく、気合が入る。
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今日はすぐに一匹目を獲ることができ一安心
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テリーがバラマンディのサイトフィッシングを教えてくれる。
「見ろ、あそこにたくさんいるだろう?」
目を凝らすと、オーバーハングの下の水草のような障害物の中に頭をつっこみ、尻尾だけが見える状態でバラマンディが何匹も隠れている。
「キャストしていると、気がついて喰ってくるからやってみろ!」
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岡田がさっそくかける!
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思い通りに釣れ、満足
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いよいよ終了が迫ってくる。
ラストポイントは、サンドバー近くに大きな木が沈んでいる場所であった。
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いきなりドラグが鳴り、ヒット!
近くで投網漁をしていたアボリジニの方達が、声援をくれる。
バラしたら格好がつかないと慎重にあげてくると、グッドサイズ。
やせているものの、私の今回の最大魚となった。
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最後に良いサイズを気持ちよく追加できた!
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こうして2度目のバラマンディ釣行は終わった。
来る前は「長い日程だなぁ」と思っていたが、充実した、あっと言う間の5日間だった。
親切で経験豊富な良いガイドさん達、そして良い釣り仲間達と本当にすばらしい時間を過ごすことができ、得るものが多かった釣行であった。
皆さん本当にありがとうございました。
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さよなら、ピクー号
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